【発達障害の子には中学受験させるべき!?】3つの理由を合わせて解説!!発達障害(神経発達症)のわが子が中学受験を目指すようになった理由
こんにちは!保育士と社会福祉士の資格を持ち、療育の仕事をしながら6歳のASD(自閉スペクトラム症:発達障害のひとつ)グレーゾーンの息子と1歳の娘を育てている、ななと申します。
あなたは、お子さんの中学受験を考えていますか?
「うちの子に中学受験なんて出来るの?」「いやいや、まず宿題を忘れないとか、落ち着いて座って勉強するとこからでしょ…。」
そんな声が聞こえてきそうですが、
そこを直そうと頑張っても、大人になっても直らない可能性大よ…。
ええっ!!そんな…。受験とか終わってるじゃん…。
できないところは、サポートしながらゆるーくやっていけばいいの!落ち着いてなくても、立派に自立している大人はたくさんいるわ!
それに今は生活お助けグッズもたくさんあるわよ♡
大切なわが子の進路選択のとき後悔しないために、今から心の準備をしておきましょ♡
そこで、この記事では、
- 保育士・社会福祉士であり
- 療育の仕事をしていて
- 自閉スペクトラム症グレーゾーンの息子と、高機能自閉症の夫(私立中高→旧帝大大学院卒・化学研究者)を持つ私が、
なぜ発達障害グレーゾーンであるうちの息子が中学受験を目指すに至ったかを、
発達障害のある子への支援の現状とからめてお話ししたいと思います!
私も、以前は息子のできない部分や困った部分(年長になってもお漏らし、忘れものが日常、外出先で目を離すと一瞬でいなくなり店員さんに探してもらうなど。他にも無数にある(;^_^A)に目が行き、
いやいや、小学校で困らないために知育してきただけだし、
そもそもこんな落ち着きがないうちの子が中学受験なんて…無理
と思っていました。
ただでさえ日常生活で大変だものね…
そんな私が、息子に中学受験させようと思った理由を以下にまとめます。
発達障害がある子は幼児からの中学受験準備がベスト!【私立中学のメリット3選】
私は、【発達障害がある子は幼児からの中学受験準備がベスト】だと考えます。
その理由である私立中学のメリットを3つ、お伝えしていきますね。
内申点を気にせず、勉強だけに集中できる!
私立は、学校にもよりますが勉強さえ出来れば後は自由というところも多いです。
うちの夫(高機能自閉症・私立中高→旧帝大大学院卒・化学研究者)の中高一貫校もその部類で、部活は幽霊部員でもOK、授業態度も生活態度も良いとは言えなかったらしいですが、
何の問題もなく卒業・現役で大学合格。夢だった職業にもつきました。
発達障害の子や、落ち着きがない・忘れ物が多い子にとって、
私立中学はむしろ公立中学・高校より楽な場合も多いんです。
その理由をもう少し深堀りしていきましょう。
公立中学に進学すると、高校受験にあたり内申点が重要になっています。
内申点とは、志願先の高校へ提出される調査書に記入される評定のこと
内申点とは、簡単に言うと
在籍する中学校から志願先の高校へ提出される「調査書(内申書)」に記入されている評定のこと。「調査書点」「評定」ともいわれます。
内申点が書かれた調査書のことで、内申点をつけるのは1年〜3年時の各教科の先生です。
9教科の合計(45点満点)が内申点となります。※都道府県によって異なる
さらに、内申書には以下の項目が記載されます。
- 内申点
- 出欠記録(欠席日数・欠席理由など)
- 特別活動(委員会、生徒会、学校行事など)
- 部活動
- 総合所見(学校活動全般、英検・漢検などの資格取得など)
このうちの内申点ですが、都道府県によってルールが違います。
たとえば東京都の場合、国語・数学・社会・理科・英語の主要5教科は、通知表の評定の数字をそのまま足しますが、
音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科は、通知表の評定の数字を足してから2倍します。
この数値をさらに300点満点に換算して使用します。
つまり、東京都公立高校入試は、かなり実技4教科の比重が重いってことね…。
内申点は中学3年時の成績をもとに算出するのが一般的だけど、都道府県によっては中学2・3年、または中学3年間の成績が使用される場合もあるわ!
自分が住んでいる都道府県の内申点のルールをしっかり把握しておくことが大切よ!
高校入試の総合得点に対する内申点の割合は都道府県・学校によって違う!
さらに、高校入試の総合得点に対する内申点の割合は、都道府県・学校によって異なります。
たとえば東京都立高校だと、学力検査の点数と内申点を合計したものを総合得点(1000点満点に換算)として、学力検査:内申点の比率=7:3とすることが原則(芸術および体育に関する学科では6:4)。
また、大阪府では、合否は学力検査(入試)と調査書(内申点)の合計で判定されます。学力検査と調査書の比率は、Ⅰ型(7:3)、Ⅱ型(6:4)、Ⅲ型(5:5)など5種類のタイプ(大阪市立高校は9種類)があり、各高校が比率のタイプを選択できます。
文部科学省が発行している「学習評価の在り方ハンドブック(新学習指導要領に対応した、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校等における学習評価に関する教員向け資料)によると、教員が評価をするときの基本構造がこちらの表に載っています。
↓
↑この表でわかる通り、黄色のマーカーで囲ってある評定(内申点のこと)は、
「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つで評価されます。
つまり、いわゆる偏差値が高い高校や、面倒見が良かったり施設や先生が良くて人気の高校に高校受験で入ろうと思うと
- 中1から頑張っていい成績をキープする
- 宿題などの提出物の期限を守る
- 授業態度を良くして、発表もするなどしっかり参加する
こういった努力を続けて、内申点を良くする必要があります。
いわゆる、『真面目な優等生タイプ』が有利な戦いです。
どうでしょうか?
お子さんが真面目なコツコツタイプで忘れ物しなくて、かつ積極的に授業に参加する。先生ウケがいいタイプだったら高校受験がおすすめです。
とりあえず、忘れ物が多くて、いつも幼稚園のカバンのチャックが開いてるうちの子には、難しい気がしてなりません😅
特性や得意に合った学校を選ぶことができる!
お子さんの好きなことや科目に力を入れている学校を選ぶことが出来ます!
また、私立の中学校は、
- 公立に比べ資金が潤沢
- 中学高校の6年間同じ部活動をすることが可能
なので、鉄道が大好きな子なら鉄道研究会が有名な学校とか、レゴが大好きならレゴ部がある学校など、勉強以外の要素で選ぶことも出来ます!
好きなことに6年間没頭出来ると思うと、お子さんの受験、また登校のモチベーションにもなるんではないでしょうか!!
発達障害に理解のある学校を選ぶことが出来る!
私立中学と公立中学の大きな違いは、
私立中学は行く学校を選べる
ということです。
さらに、公立中学では教職員の異動が定期的にあり、たとえ先輩ママから「あそこの中学校は良いよー」と聞いていたとしても、
校長が変わって学校の雰囲気がガラッと変わってしまった…。
なんてことはよく聞く話です。
特に、発達障害への理解については校長先生に左右されるというのを、職場の児童発達支援事業所で学校と連携する際にも感じています。
例えば、職場の児童発達支援事業所の近くにある公立小学校が、災害時の避難先に指定されてるんですが、以前は事業所の避難訓練で、毎年その小学校の校庭に入らせていただいてたんですね。
ですが、新しい校長先生は発達支援にはあまり力を入れていないらしく、「避難訓練の受け入れも断られてしまった」と経営者が言っていました。
校長先生の考えによって、発達支援に力を入れるか入れないかが決まってしまうことがあるの…。
力を入れていない学校にはいってしまうと、療育施設との連携が上手くいかないこともあるのよ!
その点、私立中学は
- 私立中学によって理念というものがあり、一貫しているので、いきなり方針が変わることはまずない
- 校長はもちろん、教員も変化が少ない(発達特性で変化を嫌う子には特におすすめのメリット)
もちろん、学校選びはその子の特性に合わせて慎重にする必要があります!
オンライン個人塾のリバランスさんのHPに、発達障害の子おすすめの私立中学のリストが載っています!気になる学校がありましたら、一度それぞれの学校に問い合わせしてみることをおすすめします!
↓
https://reba1ance.com/blog/category/jhs_exam/jhs_recommend/
私立中学のデメリットは?1番気になるのは学費!
私立中学の学費には助成金がある県も!
私立中学受験で気になるデメリットといえば、何といっても学費の高さでしょう。
うちも一番気になる!!
こちらの悩みに関しては、政府の助成を使うという選択肢があります。
例えば東京都では、私立中学の授業料が年間10万円軽減される支援が始まっています。
私立中学校等授業料軽減助成金事業|東京都私学財団 (shigaku-tokyo.or.jp)
まだ対象者は限られていますが、今後学費の助成は広がっていくことが予想されます。
なぜなら、政府はここ十数年で、
- 幼児教育・保育の無償化
- 私立高校・公立高校の無償化
- 多子世帯の大学無償化
を進めてきたからです!!
今までは、中高一貫校に入れると中学3年間+高校3年間で、合わせて6年分の学費に苦しむことになりましたが、2020年中学の3年間だけ
私立高校無償化についての文部科学省の資料はこちら→「私立高等学校授業料の実質無償化」について(2020年4月から):文部科学省 (mext.go.jp)
引用元:私立高等学校授業の実質無償化にかかる所得判定基準(文科省)https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/__icsFiles/afieldfile/2020/04/22/20200422_mxt_kouhou02_100014428_4.pdf
政府は学費の負担を減らす方向で動いているわ!!
ちなみに、大阪府では2026年には所得制限を撤廃して完全無償化する予定。制度はどんどん変わっていくから、ご自身の都道府県の動向をチェックしてね。
お金がかかるからって諦めないで、いつでも受験できるように準備しておくのがおすすめよ!!
「準備しておくに越したことはない!」ってことだね!
早すぎることはない!就学前からできる中学受験対策
え?小学校に入る前から中学受験対策?早すぎない?
いえいえ、発達障害の子、特に自閉スペクトラム症の子は「一度つけた習慣が定着しやすい」つまり「勉強する」習慣も定着してしまえばこっちのもの。
早いうちから少しずつ少しずつやっていくのが、変化を嫌う特性にもマッチして、本人の負担が少ないです。
一度つけた習慣が定着しやすいということは「勉強しないでダラダラする」習慣も、ついてしまうと直しにくいです!
良い意味でも悪い意味でも周りに流されにくいので、
小学校に入って周りの子がみんな勉強し始めたからといって、つられて勉強するとは限らないんです。
もちろん、働きかけたからといってすぐ習慣になるわけではないし、本人の特性や性格によって、合う方法も違います。
筆者はとにかく調べまくって試しまくったので、ぜひ私の体験を使っていただけたら嬉しいです!
大変なことも沢山ありますが、学校も仕事も、人生楽しめる大人になってくれたらいいなと思ってます(^^)/
いつからでも遅すぎることはないわ!
勉強も、生活習慣も、ゆっくりゆっくり、一緒にがんばっていきましょ♡
具体的にどんなことをしていったらいいか発信していくので、ぜひまたブログに遊びにきてくださいね!